ハノイの中心部から約14キロメートル離れた北部フンイエン省バンザン県に位置するエコパーク都市区に建設された東京健康科学大学病院が9月5日に開業しました。これは、国内初の日系大学附属病院として位置づけられており、日本の医療専門家が最新の医療設備を導入し、治療に当たります。
初期の病床数は80床で、総投資額は約4000万ドル(約58億円)に達します。また、病院内にはカフェ、レストラン、ヨガスタジオ、VIP患者用スペースなどの施設も設けられています。
この病院の建設は、2016年7月に完成した東京健康科学大学ベトナムの投資計画の一環です。この大学は、学校法人早稲田医療学園が、日本の私立大学として初めてベトナムに設立した唯一の大学であり、外国資本による初の医療系大学でもあります。大学は看護学科や理学療法学科、臨床検査学科などを提供し、日本語の教育も必修としています。これにより、高度な医療専門家の育成を推進しています。
東京健康科学大学ベトナムの久住眞理学長は、エコパークへの初訪問から病院開設までの10年間にわたる困難を克服した経緯について述べ、将来に向けての抱負を語りました。「おもいやりをもって、人々の健康と幸福を支えるという理念のもと、日越協働で100年続く医療を提供していきたい」との言葉を述べました。
保健省のドー・スアン・トゥエン次官は、患者中心の病院運営、先進国水準のサービス提供、高度な科学研究の促進などを要望し、ベトナムでの日本水準の医療サービス提供に期待を寄せました。フンイエン省保健局のグエン・ティ・アイン局長も、外国資本による高度医療の提供に貢献し、住民の健康と地域経済に寄与することを期待して祝辞を述べました。
(0) コメント
コメント