この間、ベトナム農業は著しい成長を見せていますが、農地・水・生物の資源を効果的に活用することは差し迫った課題となっています。そのため、政府は農業の持続可能な開発を目指し、「2021年~2030年までの農業開発戦略、および2050年までのビジョン」を出しました。この戦略は、気候変動に対応できる、環境に優しいグリーン農業を構築することが狙いです。
農業農村開発省傘下の農業科学研究所のダオ・テ・アイン副所長によりますと、ベトナム農業は今後10年、農業の成長率を2.5~3%に、農産物の輸出額の伸び率を5~6%にするとともに、農地の汚染抑制、生物多様性の保存、水資源の管理強化を図るという目標を実現するために全力を尽くしているとしています。
アイン副所長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、農業の温室効果ガスの排出量はベトナムの総排出量の約30%を占めています。これはかなり高いシェアで、削減の余地が大きいです。2030年をめどに農業の温室効果ガス排出量を10%削減し、2050年までに『実質ゼロ』という政府の公約を実現するために、農業の排出量をゼロにするという目標です」
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